スポーツニュースで、夏の甲子園出場高が暑さ対策として40℃を超えるビニールハウスの中で練習する姿を放送していた。頑張る高校球児という好意的な視点だった。とめろよバカ。死ぬよ。何でわざわざ暑苦しい球場でやるんだ。ドームでやれよドームで。
— ナスカの痴情ェ (@synfunk) 2013, 8月 4
これちょうどNHK見てて、「おいおい」と思った覚えがある。
スポーツ科学的に暑さの中での競技に慣れるために暑い環境で練習するという方法はまああるのかなあ。でもかなりしっかり健康・状態管理できないと難しそう。
ちょっと話は飛ぶのだけれど、連想して思い出したエピソードを書いておこうと思う。特に結論とかはない。
沖縄でのインターハイ県予選は大体6月にやっていて、沖縄の6月に太陽出ててハードコートでテニスの試合っていうともう照り返しも強烈でとんでもない暑さな訳ですよ(雨で待ちながらコンディション整えるのもそれはそれで大変だけど)。しかも制限時間がきたら必ず終わる競技ではないし。
そんな中でシングルス、ダブルス、団体戦とか複数試合に出ると体力は相当きつい。毎年、よく体持ってるなあ、という感じでやってたのを覚えている。明日ホントに試合できるかなあ、ってところまで行ったこともある。
で、二年生の夏。ダブルスは勝ち残っててシングルス準々決勝で負けた日のこと。九州大会には5位まで行けるので順位決定戦をしなきゃいけない。その年はダブルス組んでる先輩が最終年でどうしてもそちらに力を入れたかったのと、体力が限界まで来てたので(この年は大会直前に左足首の靱帯損傷もやらかしてコンディションもあまりよくなかった)、シングルスの順位決定戦は棄権したいと申し出たわけです。そしたら大会本部で言われた一言。
「組み合わせ難しくなるから棄権されると困るんだよねえ」(細かいニュアンスまでは覚えてない)
これ直接選手に言っちゃうのって…説得するにしても「ここまで勝ち上がってきたんだから負けた人のためにがんばれない?」ぐらい言えなかったのかなと(実際その点の葛藤はあった)。
当時はぎちぎちの日程がかなりきつくて「ああこの人選手の状態とかどうでも良いんだろうな。こういう大人にはなりたくないな」ぐらいまで思っちゃいました。
今だと運営の大変さなんかもわかるんだけど、学生といえど、というか学生だからこそ限界をこえてまでやっちゃうことだってあるわけで、そこをうまく大人がサポートできないとまずいよなあと思う。実際、この時とは他の大会だったけど熱中症で救急車来たことだってあったし、僕自身試合の後(軽めの?)熱中症で動けなくなっちゃってその後の試合全部棄権したこともあった。
上のツイートでは「ドームで」っていう案が出されてるけど、県大会レベルの競技人口だとインドアでやるのは結構厳しいすね。あと夏のインドアコート内はそれはそれで結構過酷な環境だった気がする。まあでも使える場合は使った方が良いのかなあ。
おまけ
ところで、書く機会あまりないのでここで書いておくと、テニスマンガとしては『ベイビーステップ』がかなりおすすめ。個人的には歴代テニスマンガで一番と言ってもいいぐらい。
テニスの競技・技術に関する面も良いんだけれども、個人的に一押しなのは、ジュニアの選手のモチベーションや競技への向き合い方といった競技をとりまく側面がかなり取り上げられているところ。他のマンガでないわけじゃないけど結構リアルだなーと感じることがある(僕はあそこまでレベル高い選手じゃなかったので本当にリアルかどうかは微妙だけど)。コンディションの話なんかも結構言及されてますよね。
こういうところを取り上げるとなかなか広くは受け入れられにくい(経験者ウケはするとしても)のかもしれないけど、学生っつーか未成年者が競技スポーツに身を置くってことがどういうことなのか、知ってもらう機会として意外と重要なんじゃないかな。まあでもリアルに見えて丸尾は観察眼と自分を客観視・コントロールする能力異常だと思う。
テニヌみたいなのも良いけどね!スネイクとか零式ドロップショットとか綱渡りとかみんなでわいわい練習したよ!(最近のは技はあれすぎてあれだけど