もう「乳母車」って親ぐらいの世代と話す文脈以外ではぜんぜん聞かないし耳にも目にもしなくなった気がします。新しい分野に接するとわからないことばがいっぱいというのは珍しくないことですが、「スタイ」(旧:よだれかけ)とか最初ぜんぜんわからなかったっすよ。
さて、さいきん話題のベビーカー話ですが、
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この記事は、体験がある人とない人をつないでくれるほんとうにいい記事ですね。
育児に限らず、特に「大変なんだよ」という体験談は(時に経験者からすら)一定の反発を受けるのはしかたないのかなという印象があるのですが、こういう「まだその状況にないけど試してみた」系の文章は独特の届く範囲を持っているのではないでしょうか。今回の記事については計画の丁寧さや文章の書き方・表現もよかったのでしょうけれど。
以下少しだけ私の体験談を書きますが、子育てってほんと人によって条件によって環境によっていろいろなようなので*1あくまでも一事例だということにご注意ください。
ベビーカーと地下鉄
さて、上記の記事でこどもの代わりに米袋を使っているのはインパクトもありいろいろな人にとって直感的にわかりやすくいいアイディアだなあと思います。
現在私の生活圏ではけっこう地下鉄が中心になってしまうのですが、確かにベビーカーは大変なことが多いですね。エレベーターが遠いだけならいいのですが(むしろ変なところにあると利用者が少なくて使いやすかったり)、入り口が複数ある駅では一度外に出ないとエレベーターにたどりつけなかったりということもありますし、行けなくはないけどそのために数段の階段をこえなければならない、という歯がゆい地形にも遭遇します。
1人で抱っこして片手に折りたたんだベビーカー、というのは試みたことがあるのですが最初の1回目で危なすぎると感じたので則辞めてそれ以降やらないことにしています。2人だと抱っことベビーカー運搬を分業できるのですが、0歳児だとベビーカーがかなり体を固定する方式だったりするので抱っこしてたたむまで一苦労(そして階段やエスカレーターを乗り越えてもう一度乗せるところでも一苦労)なんてこともあります。これに雨の日はレインカバーの取り扱いとかも出てきて…大きくなって少しの距離でも歩けるようになるとぜんぜん違うんでしょうけどね。
そんな体験を重ねるうちに、私の環境では単なる移動なら抱っこひもで路線バスが総合的に楽という結論になりました。ただ買い物とか長丁場だとやっぱりベビーカーが便利でして*2。ただバスも混むとたいへんですね。
抱っこひもはどうかというと
階段やエスカレーター等いろいろな地形をこえていけるという点では、やはり抱っこひもは便利ですね。重くなってくると大変ですけど。体重が軽い時期はこどもの体がまだしっかりしていないので自分の動きに気を使ってつかれるということがありました。
ベビーカーで初詣の記事に「ベビーカーで問題なら抱っこひもで行けばいいのでは」という反応を見かけましたが、人混みでは抱っこひもの方が他の人の圧力を遮ることができずこどもにとっては危ない気がします。
こどもの年齢にもよるのでしょうが、抱っこひもで抱っこしてる最中って、思った以上に何にもできない気がします。抱っこひもでの送り迎え(保育園)を始めた時はよく「今襲われたらけっこうどうしようもなくやられてしまうのでは…」と考えたものでした。
ゲームみたいに装備品がボタン一発で切り替えられるならベビーカーと抱っこひも両方持って出かけるのが最強なんでしょうけれど。
おわりに
こういう体験談、経験話ってあらゆる人のものを聞いたり読んだり、ましてや覚えておくって大変ですよね。たくさんの人が「大変だ」っていうことを発信すると、どこかにそれが圧力に感じてしまう人がいるのもしかたないことかなと思います。世の中には子育て意外にも問題ってたくさんあって、それにまつわる話があふれてますから。
でも誰でもいつ当事者になるかはホントわからないわけで*3、体験談は、ちょっとでも気になったら忘れてもいいので一度読んでおくのがいいのではないかと思います。
おまけ:初詣にどれぐらい行きたいか
ところで、私の家がそうだっただけなのか沖縄ではそこまで歴史がある風習ではないのか、初詣に行くという慣習も欲求もぜんぜん持ち合わせていません(沖縄でも行けばかなりごったがえしてますけど)。初詣(の必須度合い)に関する温度差も意外とあるのかなあということも個人的には気になりました。