下記のまとめを読んで、気になるポイントはいくつかあるんですが、こどものスポーツとその親について書いておきたい事例があったのでちょっと便乗。ちなみに、あくまで事例であることに注意して下さい。しかも特に思い出に残っていることですので、極端な事例です。
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直接関係しそうなのは下記の発言(ただ元のツイートは現在読めないようです)。
フィギュアなんかコーチよりもママの方が熱心で激しくスパルタでめっちゃ怖いなんて良くある話だから。
フィギュアスケート:大事な試合直前に、数少ない練習場所をコスプレイベントに取られてしまった件(と、その後、誤解が解けるまで) - Togetter
経験したことがある方は色々思い出すことがあるんじゃないかと思います*1。こどものスポーツにおける親の熱心さというか熱狂ぶりは環境や人にもよりますが、時にすごいレベルに達することがあります(もちろんそうでない親もいます)。
私が関わってきた競技は硬式テニスですが、私自身がプレーヤーだったときは、自分のこどもの対戦相手を応援(とは呼べないような何か)で威嚇したり、ミスに拍手したりする*2親がいたのが印象に残っています。幸い私自身がそういう目にあうことはありませんでしたが…
コーチ時の経験
※実話なので意図的に細部をぼかしている箇所があります。
テニスコーチのアルバイトをしていた時に、非常に印象に残っているできごとが2つあります。
一つ目は、個人コーチの代行(友人がその日できなくなったのでその代わり)で、小学校低学年ぐらいの子一人を対象にしたレッスンの時の話です。ウォーミングアップから最初の簡単な練習までは非常にいいボールを打っていてうめーなーと思っていたんですが、途中から親が見に来たら、もう見るからに緊張しちゃって、うまく打てなくなっていっちゃったんですね。テニスはある程度ミスはしかたないスポーツだと思うんですが、ミスるたびに気にしすぎてますますダメになっていっちゃう感じ。また、途中からコートの外に呼び出されて練習に関する話を少ししたんですが、あまり技術に関する知識はないようで、でも「ミスが多い」とか言うんですよ。「うまくなってほしい、試合に勝ってほしいならあなたが見に行かないことをおすすめします」って言うかどうかホントに迷いました。
二つ目は、やはりバイトの代行で対象は高校生だったんですが、練習始める前にケガしてるって言うんです。で、ちょっとやってみたらかなりきつそう。やめて休むべきだと思ったんですが、それはできないと。依頼者も「これぐらいのケガで休んでちゃダメだ」みたいな感じ。なので、時間いっぱいその子と話をして状態を確かめつつなんとか練習しているフリをしました。今思えば断って途中で帰った方がよかったのかもしれません。
大人の情熱
以上紹介したケースは、特にひどかったもので、こういう話が実際にどれぐらいの割合であるのかはわかりませんが、大人に知識や技術がなかったり、優先順位の判断を間違うことによって、「つぶされてしまう」こどもというのは珍しくないのではないかと思います。そこまでいかなくても、そのスポーツや競技から離れて行ってしまう。
さいきん話題になることが多い部活問題にもつながっていく話なんですが、どんな分野でもこういう問題があると先細りになっちゃう気がします。現状はどうなんでしょうか。
テニスは団体戦とかもありますが基本的には個人競技なのでこれも想像になりますが、「チーム」がある団体競技はさらに大変なのではないかと思います。あとあまり詳しくないんですが、たとえば芸術系(音楽とか)ではどうでしょう。