dlitの殴り書き

言語学とかの殴り書きでないものを読んでみたい方はもうひとつのブログ(https://dlit.hatenadiary.com/)もどうぞ

【補足】人文系の文献とか業績についてもうちょっと

追記(2018/10/15)

 他分野についても情報提供があり,関連記事のまとめを作りました。

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 昨日の記事に関する補足を少し。

dlit.hatenablog.com

 こういう記事ってなかなか読んでもらえないんですよね…でもせっかくなので書いておきます。はてブでいただいたコメントを参考にしたところもありますが,個別のコメントを取り上げることはしません。

b.hatena.ne.jp

 まず,先の記事にも追記したのですが,下記の記事で日本語学関係の査読付き論文誌やその他の文献の種類等について割と突っ込んで紹介しています。上記の記事を早い段階で読んでしまった方はよろしければどうぞ。

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 今回の記事も,あくまで私の観測範囲の中のことに対する記述で単なる印象も含んでいますので言語学・日本語学の話としてすら一般化できないだろうことにはご注意下さい。

オープン化とか

 最近だと紀要論文が軒並み機関リポジトリに登録されるようになったので(和文文献だとなかなか見つけづらいこともある)論文集に載せるより紀要論文に載せた方が読んでもらえるみたいな話が出ます。この辺り,図書館関係の方がいろいろ詳しいのだと思いますが。

 オープンアクセス化についてはそれほど機運を感じるわけではないのですが,英文文献圏では自分のサイトや論文公開サイト

lingbuzz - archive of linguistics articles

等に論文(のdraftやpreprint)を公開するということがけっこう前から行われていますし,和文文献圏でもAcademia.eduの普及でそういうケースが増えてきたように感じています。

 実は私が関わっている英文文献圏では査読論文が重視される一方で論文のpreprintやmanuscript, 発表資料等も文献として引用されるということがありまして,webでそれらの多くが手に入るようになったのは海外の研究者にそんなにコネクションがない私のような者にとっては大変ありがたいです。

査読

 私自身はそれほど査読の経験がないのですが,学会誌の編集のプロセスに関わったことはありまして,手間も時間もかかるし神経を使う仕事だしで大変でした。

 私自身も規模の小さい雑誌でしたけど投稿論文すべての書式・匿名性のチェックとかやって,なかなかしんどかったです。匿名性のチェックって本人の名前以外にも「述べた」「述べている」の違いで変わってきたりとけっこうややこしいので…

 それ以上に,査読に関わっている研究者はほんとうに大変だと思います。大学や研究機関もいろいろ忙しくなっている中で,これまでの査読のやり方がどれぐらい維持できるのか…査読に限らず学会の業務が大変すぎて特に中堅・若手がきついという話は複数の他分野の研究者から聞いたことがあります。オープンアクセス化がその助けになるようなことはあるのでしょうか。

和文文献と被引用数

 被引用数はやはり論文の評価として重要だと思いますが,和文文献,特に論文以外の形態の文献はなかなか数量化されていないと思います。実はその辺りもきちんとやっている分野はあるのでしょうか。

 場合によっては,和文文献でもGoogle Scholarで被引用(数)の概要を把握できることはあります。

「査読は理系のローカルルール」

 「査読」にどこまで含めるかにもよりますが,今は人文社会系でも採用・重視している分野・領域はそれほど少なくないのではないでしょうか。

 ただそれを「理工系/自然科学(にかぶれた奴ら)からの押し付け」のように感じている人はいるっぽいです(そういう発言も聞いたことがあります)。言語学(特に生成文法なんか)に対しても「(自然)科学かぶれ」みたいな評価・物言いをする研究者はいますね。

 前もどこかで書いたと思うのですが,昔から「人文系で取り扱う対象・現象はなかなか簡単に一般化できない(ことがある)」ということを研究上では了解しているような人が「理系はクソ」みたいな非常に雑な一般化をするのを見ることがあって,その度に不思議に思います。