dlitの殴り書き

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大学の非常勤講師は「良いバイト」?


 専任に業務を追加するよりその業務のために新しい人を雇う方がお金がかかるというのは大学の非常勤講師だけでなく色んなところにあるのではないのかしら。
 さて、自分の観測範囲から言うと大学で非常勤講師が「良いバイト」になり得るのは以下の条件を少なくとも複数満たしている場合ではないかと感じる。

  1. 専任職にあり、本務校(あるいは本職)での業務がそれほど激務ではない。
  2. 非常勤先が本務校か自宅から近い。
  3. 授業準備に割くべき時間が短縮可能:非常勤先での授業と本務校での授業の内容がかぶっている場合や、同じ内容の授業を複数コマ受け持つ場合など
  4. 非常勤先では本当に授業だけこなしていれば大丈夫:授業によっては他の教員・非担当授業との連携・情報交換が必要な場合がある。あと義務ではないが会議やミーティングに参加することを求められたり、授業以外の業務を頼まれる場合もあると聞く。

 よく「非常勤講師」と一言でくくられるが、専業非常勤(非常勤講師が主収入)なのか、ポスドク・研究員などとの兼任なのか、辺りも区別しないと色々話が混乱するのではと思う。
 あと、「講義しない月にも給料がもらえる」というのは、一コマ辺りの単価×コマ数の総額を月割りしてる場合も多い(ていうか僕は大体これだった)と思う。知り合いでも月給制でやってる人もいた記憶があるけど。

追記(2013/07/29)

 これと似たパターンで「大学の先生ってすぐ年収一千万超えるらしい」みたいなのがあって、事情を知ってる人の間では「それどこの一部の私立(の専任のさらに一部の人たち)?」みたいな話になるわけだけど、大学も大学教員も色々だっていうのはもう少し広く知られても良いんじゃないかな。
 最近はポスドク問題とか割と広く知られるようになってきたんじゃないかという気はするし、この非常勤講師問題は大学教員・職員以外とも関係してくる話だろうから、知ってもらう良い機会の一つだと思う。