dlitの殴り書き

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授業のコメントシート雑感


 今年度、講義の授業で簡単なコメントシートを書いてもらって、それに返答するというやり方を初めて試しているのだけれど、上記のようなコメントが時々あるなあというのは気になっている。
 授業では具体的なコメントほど評価するということを明言していて、白紙での提出もOKとしているのだけれど、それでも何も書かないのは気持ち悪くて漠然とした感想を書く、という受講生もいるのかもしれない(その気持ちは、実は僕自身も学生時代そうだったので、よくわかる)。
 ただ、そう決めつけるのは難しいなと思うところもあって。たとえば、本当に面白かったんだけど(まだ)うまく言語化できないとか、書く時間がうまく確保できなかったけど一言書いておきたかった、なんてこともあるかもしれない。
 僕自身は現金なので漠然とした感想でももらうと嬉しかったりするのだけれど、たとえば「○○というところ/話が面白かったです」「○○という状況に出会ったら活かしたいです」と一言添えるだけでもかなり具体的になるので、コメント書くのが苦手、あるいはなかなか評価されない、という人はその辺りからチャレンジしてみるのも良いかもしれない。「難しかったです」も「○○のところがよく分からなかった」と書いてもらえると、だいぶ対応もしやすい。もちろん、そういう一言を添えること自体が難しいこともある。
 大学では特に教員ごとに評価基準も変わることがあるので、その点でも混乱しちゃうかも。たとえば僕はこういうコメントもレポートも、分量の多さより、具体的であるか、根拠や論理が明確であるか、というところを評価する(必ず明言する)けれど、それが他の授業でも当てはまるかどうかはわからない。
 そういえば、コメントシートを実践してみて思ったのは、自分自身の勉強になる、というところだ。フィードバックは毎回資料の形にして配付しているのだけれど、それなりに回答するためには結構調べ物をしないといけないこともある。受講生の方も、フィードバックの情報を活かしてもらえていれば良いのだけれど。本当はコメント・フィードバックを発展させていくようなこともしてみたいのだけれど、結構基礎的なこともやらないといけない講義なので、あまり時間が割けないのが悩ましいところ。